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本日は看護科より喫煙リスクの評価方法についてご案内いたします。
「タバコは体に悪い」「タバコは害」とよく聞きますが、肺気腫や肺がんのリスクを評価するために、ブリンクマン指数(喫煙指数)というものがあるのをご存じでしょうか?
事前にお送りしている問診表の中に、喫煙の本数と、年数をお伺いする項目がございます。ここでの数字がブリンクマン指数のヒントとなっています。
1日の喫煙本数(本/日)×喫煙年数(年)=ブリンクマン指数
例えば、 20本/日 × 20年間 = 400 となります。
ブリンクマン指数(喫煙指数) 400以上で肺がんのリスクが上がると言われています。
喫煙は、肺がんだけでなく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や咽頭がんなどのリスクも上がると報告されています。
慢性閉塞性肺疾患とは、慢性気管支炎や慢性肺気腫を指し、『たばこ病』とも言われます。
糖尿病や高血圧と同じく、いわゆる『肺の生活習慣病』です。
この病気は、ゆっくりと進行していきます。重症になると酸素吸入なしでは、日常生活が送れなくなります。
喫煙者の方で、「最近階段の上り下りがきつくなった」、「咳や痰が多い」、
「息切れしやすい」など感じていたら、禁煙のタイミングかもしれません。
長年、タバコを吸っていても禁煙するのに遅すぎることはありません。
健診をきっかけに禁煙を考えてみませんか?
また、定期的に胸部レントゲンや喀痰検査、胸部CT(肺がんドック)などの検査を受けることは、病気の早期発見のためだけでなく、ご自身の生活習慣を見直し、健康な生活を送るためのきっかけになるのではないでしょうか。